第11回は、“いぼ”に関する“へぇ~”をお届けします.


<いぼとは・・>
 いぼとは、医学用語では“ウイルス性疣贅”と言われ、ヒト乳頭腫ウイルスの感染で発症します。ウイルスには色々な型があり、それぞれに色んな形や色を呈し、できやすい場所も変わってくるので、的確に診断するためには皮膚科専門医の眼が必要になります。ちなみに“みずいぼ”は伝染性軟属腫ウイルスによる皮膚の感染症なので、名前は似ていますが“いぼ”とは全く別の病気になり、治療法も異なります。
*“みずいぼ”に関しては皮膚のへぇ~第10回をご参照ください

<いぼはうつってしまうの?>
 ヒト乳頭腫ウイルスは正常の皮膚には感染せず、傷や肌荒れから感染します。いぼを見つけたからといって、自分でむしったり、カミソリ等で切り取ったとしても、その傷口からまたウイルスが入り込み、再発することがあります。

<治療しないといけないの?痛くも痒くもないんだけど・・>
 いぼはほとんどの場合、痛みや痒みなどを伴うことはないので、気づかれなかったり、放っておかれることがよくあります。が、ウイルス感染症なので、傷や肌荒れからウイルスが入り込み、いぼが徐々に増えていきます。なので、いぼを見つけた際は、早めに治療をすることをお勧めします。

<どんな治療があるの?>
 いぼの種類や部位によって、液体窒素を用いた冷凍凝固療法、削切などの外科的処置、外用・内服療法など、適切な治療を選択します。一回で治る治療はなく、いぼが取れるまである程度時間を要することが多いので、根気よく治療を続けましょう。
*一時期、顔や首などにできる“老人性”疣贅に内服薬のヨクイニンが効くという情報が大々的に宣伝されていましたが、老人性疣贅はウイルス感染ではなく加齢性変化なので、ヨクイニンは老人性疣贅には効果はありません。

<いぼを予防するためにはどうすればいいの?>
 いぼは傷や肌荒れから感染していくので、適切なスキンケア(保湿)をすることが大事です。

 いぼは免疫のバランスと密接に関連することもあるので、いぼを見つけたら放っておかず、お気軽に皮膚科専門医にご相談ください。